微量採血・アレルギー検査の用語集

微量採血検査やアレルギー検査に関する用語を、クリニックの先生・スタッフの方、患者さまのどちらにも分かるように定義しています。各項目は1文目が定義、2文目以降が補足です。

採血に関する用語

微量採血
微量採血とは、注射器で上腕の静脈から数cc採る従来の採血に対して、指先などから0.2cc程度のごく少量の血液を採取する方法です。採血量が少ないため痛みと拘束時間が短く、新生児・小児・高齢者・妊婦など静脈採血が難しい人にも適用できます。プレケアメディカルの検査サービスはすべて微量採血で完結します。
指頭採血(指先採血)
指頭採血とは、指先を専用の穿刺器具で小さく穿刺し、にじみ出た血液を採取する採血方法です。採取される血液は毛細血管血(末梢血)で、糖尿病の血糖自己測定などで広く使われています。上腕静脈からの採血と比べて手技が簡単で、医療事故のリスクも低くなります。
キャピラリーカップ(多機能微量採血管)
キャピラリーカップとは、指先に当てるだけで毛細管現象により必要量(0.2cc)の血液を自動的に取り込む、プレケアメディカルの微量採血器具です。管理医療機器(クラスII)の認証を受けており、抗凝固剤としてヘパリンリチウムまたはEDTA-2Kを封入した2種類があります。血漿と血球のどちらの採取にも対応します。
毛細管現象
毛細管現象とは、細い管の中を液体がひとりでに上昇・移動する物理現象です。キャピラリーカップはこの現象を利用して、吸引や圧力をかけずに一定量の血液を採血管の内部へ導きます。採る量を人が調整する必要がないため、採り直しが起こりにくいのが特長です。
静脈採血
静脈採血とは、上腕(肘の内側)などの静脈に注射針を刺して血液を採取する、一般的な採血方法です。1回に数cc採取でき多くの項目を測定できる一方、穿刺の痛み、血管が細い人での失敗、神経損傷などのリスク、採血者の技量への依存があります。
指頭血と静脈血の相関
指頭血と静脈血の相関とは、指先から採った血液と静脈から採った血液で、同じ検査項目の測定値がどの程度一致するかを示す指標です。キャピラリーカップについては、自治医科大学 とちぎ子ども医療センター小児科、および自治医科大学附属さいたま医療センターで比較検討が行われ、高い相関が確認されています。
抗凝固剤(ヘパリンリチウム/EDTA-2K)
抗凝固剤とは、採血した血液が固まらないように採血管にあらかじめ入れておく薬剤です。ヘパリンリチウムは生化学検査など血漿を使う検査に、EDTA-2Kは血球を数える検査などに使われます。キャピラリーカップは両方に対応した製品があります。
管理医療機器(クラスII)
管理医療機器とは、医薬品医療機器等法(薬機法)で定められた医療機器の分類のうち、不具合が生じた場合の人体へのリスクが比較的低いとされるクラスIIの機器です。販売には第三者認証機関による認証が必要で、キャピラリーカップはこの認証を取得しています。

アレルギー検査に関する用語

アレルギー検査(特異的IgE抗体検査)
アレルギー検査(特異的IgE抗体検査)とは、血液中にある特定のアレルゲンに反応するIgE抗体の量を測定し、どの物質にアレルギーの素因があるかを調べる血液検査です。花粉、ダニ、食物などアレルゲンごとに測定します。プレケアメディカルのアレナビ45+1は、0.2ccの微量採血で46項目を一度に測定します。
アレナビ45+1(ALLERGY NAVI 45+1)
アレナビ45+1とは、食物アレルゲン28項目、吸入アレルゲン17項目、総IgEの計46項目を指先0.2ccの採血で測定するアレルギー検査サービスです。院内に検査機器を置く必要がなく、検体は専用封筒で郵送し、結果は2〜3営業日で返却されます。保険点数は1,530点で、クリニックの初期費用は0円です。
総IgE(非特異的IgE)
総IgEとは、アレルゲンの種類を問わず血液中にあるIgE抗体の総量です。値が高いとアレルギー体質の傾向があると判断され、特異的IgEの結果と合わせて総合的に評価します。アレナビ45+1の46項目のうちの1項目です。
特異的IgE
特異的IgEとは、スギ花粉や卵白といった個別のアレルゲンにだけ反応するIgE抗体です。アレルゲンごとに測定値とクラス(0〜6段階)で判定し、原因物質の特定に用います。
食物アレルゲン
食物アレルゲンとは、食べ物に含まれてアレルギー反応を引き起こす原因物質です。アレナビ45+1では卵白・卵黄・牛乳・小麦・ソバ・ピーナッツ・クルミ・ごま・大豆・エビ・カニなど28項目を測定します。
吸入アレルゲン
吸入アレルゲンとは、空気中に漂い、吸い込むことでアレルギー反応を引き起こす原因物質です。アレナビ45+1ではヤケヒョウヒダニ・ハウスダスト・スギ・ヒノキ・ブタクサ・カモガヤ・ネコ皮膚・イヌ皮膚など17項目を測定します。
保険点数(1,530点)
保険点数とは、公的医療保険で診療行為ごとに定められた点数で、1点は10円に換算されます。アレナビ45+1はアレルギー検査として1,530点を算定でき、3割負担の患者さまの検査料は4,590円が目安です(初再診料等は別途)。

生化学検査に関する用語

生化学検査
生化学検査とは、血液(血清・血漿)や尿に含まれるタンパク質、酵素、脂質、糖、電解質などを化学的に測定する検体検査です。肝機能、腎機能、脂質代謝、糖代謝など全身の状態を調べ、健康診断や疾患のスクリーニングに使われます。プレケアメディカルでは自動分析装置BioMajesty JCA-BM6050で測定します。
検体検査
検体検査とは、患者さまの体から採取した血液・尿・組織などの検体を検査室で分析する検査の総称です。血液検査、尿検査、アレルギー検査、生化学検査はいずれも検体検査に含まれます。
血液型検査(ABO式・Rh式)
血液型検査とは、赤血球の表面にある抗原の種類からABO式(A・B・O・AB)とRh式(プラス・マイナス)の血液型を判定する検査です。輸血や手術、妊娠時の備えとして把握しておくことが推奨されます。プレケアメディカルでは指先一滴の微量採血で判定します。

用語の意味や検査の導入についてのご質問は、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。アレナビ45+1の詳細はアレルギー検査のページ、微量採血の仕組みは微量採血検査のページをご覧ください。

監修者 瀬尾賢一

監修:瀬尾賢一

最終更新日:2026年9月12日

この記事は、プレケアメディカル株式会社が提供する検査サービスの一次情報(製品仕様・検査項目・運用実績)に基づいて作成しています。診断や治療の判断は医師にご相談ください。